◆ シルバー950とは

一般的なシルバーアクセサリーに使われる「シルバー925」よりも、さらに銀の純度が高い、銀含有率95%の上質な素材です。

あえてこの素材を選び、仕立てるのには、確かな理由があります。

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■ 手仕事の跡が、深く美しく刻まれる素材

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純度の高い銀は、金属でありながら、どこか素直でしなやかな性質を持っています。

一枚の銀板を切り、熱を入れ、何度も叩いて立体に仕立てていく彫金の世界。

シルバー950は、その叩き出した槌目(つちめ)の跡や、削り出された陰影が、最も美しくその身に刻まれる素材です。

手仕事ならではの微細な揺らぎや、二つとない独特の表情を最大限に引き出すために、私はこの素材を選んでいます。

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■ 「自分だけの深み」へ育つ喜び

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シルバーは、身につけて時間をともに重ねるほどに、細かい部分の陰影(燻し)が深まり、磨いた部分とのコントラストが味わい深く引き立っていきます。

ただ古びるのではなく、時とともにご自身の肌に馴染み、アンティークのような「奥行き」へと育っていくのは、銀という金属ならではの共通の魅力です。

だからこそ、Beenのジュエリーは「シルバー950」にこだわります。

純度が高く、叩いた槌目の跡や削り出したラインがより深く、素直に刻まれるこの素材だからこそ、経年変化によって生まれる光と影のコントラストが、さらに立体的に、表情豊かに浮かび上がっていきます。

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■ なぜ「シルバー1000(純銀)」ではないのか

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最近では、自宅でも手軽に純銀(シルバー1000)のアクセサリー作りを楽しめる「銀粘土」という素晴らしい素材が登場し、純銀を身近に感じられる方が増えています。
思い通りの形を自由に表現できる銀粘土は、とても魅力的な技術です。

しかし、彫金の世界において、Beenが「シルバー1000」をそのまま使わないのには、ジュエリーを「長く愛用する道具」としてお届けするための確かな理由があります。

実は、100%に近い純銀は、金属としては非常に柔らかい特性を持っています。

また、銀粘土を焼き固めて作る純銀は、微細な気泡が含まれるスポンジのような構造(多孔質)になるため、彫金用の地金(金属の板)と比べると、どうしても強度が優しく、傷つきやすい繊細さを持っています。

そのためBeenでは、銀粘土ではなく、強固な銀の板から仕立てる「彫金(ちょうきん)」という技法を選んでいます。

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■ 日常使いに寄り添う、鍛えられた強さ

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一般的に「銀の純度が高くなると、柔らかくて普段使いに向かないのでは」と心配されることがあります。

そのためBeenの作品は、5%だけ他の金属をブレンドした「シルバー950」の頑丈な銀板を使い、叩くことで金属の密度がギュッと引き締まり、硬度が増していく「加工硬化」という性質を活かしています。

ヘラや鎚(つち)を使い、強い力を加えてじっくりと鍛え上げる工程を重ねることで、金属の芯を強くし、日常使いに十分耐えうる確かな強度へと仕立てています。

繊細な表情を引き出しつつ、日常に寄り添う「道具」としての強さもあわせ持つ。

それが、Beenが「彫金」と「シルバー950」にこだわり続ける理由です。